保証人を紹介する会社というものがこの世にはある

こんにちは。
引っ越しで部屋を借りるとか、就職をする際に「保証人」を求められることがありますが、そういう時の保証人って親とか兄弟とか親戚とか、場合によっては友達にお願いすることが多いかと思います。一方で世の中には身近な人に頼むことができなくて、お金を出して保証人を紹介してもらうという世界もあります。今回はそんなお話を。

「保証人 紹介」でググると

いろいろな会社のサイトが出てきます。入居や就職、時には金融の「保証人代行」とか「保証人紹介」とか。それらに混ざって目に付くのが「保証人紹介会社ってどうなの」とか「保証人紹介ビジネスのトラブルに注意」というようなネガティブなものも出てきます。それだけこの商売は怪しいと思われているのも事実のようです。お金を出して保証人を紹介してもらうメリットってなんでしょう?僕はこれしか思いつきません。

  • 保証人を頼みたくても頼める人がいないときに便利

逆に、懸念事項も考えられますが、むしろこっちのほうが多いです。

  • 信用できるのか
  • 保証人がどこの誰だかわからない
  • 金だけ取られて紹介してもらえないのでは

実は僕にはかつてこの保証人紹介業をしていたWさんという知り合いがいました。その時に聞いた話をもとに「保証人紹介業」のことを備忘録として書いておきます。Wさんはすでにこの世にいないので、もはや時効でいいでしょう。ただこれはWさんのやり方だったので、いま存在している保証人紹介業のサイトがこれと同じというわけではありません。今後もし保証人をお金で紹介してもらいたいと考えている人は、参考程度に読んでいただければと思います。

保証人紹介会社についての疑問

保証人紹介会社について、疑問に感じるであろう以下のことをまずは説明します。

  1. そもそも「会社」なのか
  2. どういう人が利用するのか
  3. 本当に紹介してもらえるのか
  4. 保証人はどういう人が引き受けてくれるのか

1.そもそも「会社」なのか

「保証人紹介会社」と言われていますが、Wさんは組織を名乗っていたけど「個人」でやっていました。オフィスもレンタルオフィスとか共同オフィス、いま風に言うなら「シェアオフィス」ですかね、そういうのを使っていました。やはり法人っぽく見せるにはオフィスの住所をホームページに書かないと信頼性がないと話していました。

いまググって出てくるところも、僕の主観ですが、法人ではないだろうなと思えるところが多数見られます。言い方を変えるなら個人事業主みたいなものであって、法人化していないってだけの話だと思います。

2.どういう人が利用するのか

最初の方にも書きましたが、身近に頼める人がいないとか、身寄りがないとか、そういう人が多かったようです。身近に頼める人がいないというのは、物理的に遠くに住んでいてやりとりに時間がかかるとか、離縁している等の訳ありだったり、後者の身寄りがないというのは高齢者に多かったと聞いています。

3.本当に紹介してもらえるのか

基本的には、お客さんの側に問題がなければ紹介してもらえます。しかし、条件が合わず紹介が難しい場合もあるようでしたが、それについては事例が思い出せません。中には「相互保証」と称して、例えばAさんはBさんの保証人をやる代わりに、BさんはAさんの保証人をやるというように、お客さん同士を保証人にしてしまうというやり方もあるそうです。

4.保証人はどういう人が引き受けてくれるのか

どんな人が保証人を引き受けてやってくれるのか気になりますよね。保証人紹介会社のWebサイトを見ると「保証人は信頼できる人です」とか「社会的に地位の高い人」等と謳っているところもあります。WさんのWebサイトでもそんなようなことが書いてありましたが、ごく普通のサラリーマンの人ばかりでした。さらにWebサイトでは「なぜ保証人を引き受けてくれるのですか」というFAQがあったりして、そこでは「保証人を引き受ける人は、かつて自分も保証人を探すのに苦労をしたので、お客様の気持ちを理解している人ばかりです。」なんて書いていました。実際はどうなのか訊ねると、そういう人もいるし、そうじゃない人もいると聞きました。

どうやって成立するのか

お客さんはどういう手続きのもと、保証人を紹介してもらえるのでしょうか。Wさんの事例で説明するとだいたいこんな感じでした。

申し込み

Webサイトを見て、問い合わせのメールを送ります。するとWさんからお客さんへ電話をし、詳細を聞きます。

保証人探し

所属している保証人の人に連絡し、保証人からOKが出ればお客さんへメールで紹介します。メールには保証人の氏名、年齢、職業、住所が書かれていて、ここで重要なのはお客さんと保証人との関係です。両者の年齢などから「いとこ」だったり「義兄」だったり「友人」ということを伝えます。

必要書類送付と入金

紹介してもらった保証人で良ければ、お客さんは必要書類(入居の書類とか、就職の際の身元保証書、本人確認のための免許証コピー)を直接保証人へ郵送し、Wさん宛へ必要となる料金の入金を行います。案件によりますが、1件につき3万円とか5万円だったりします。

保証人による対応

書類が届いたら保証人は、書類を記入し、必要に応じて住民票等、保証人に求められる書類を添付してお客さんへ返送します。

終了

以上で終了です。

無事契約が済むと、Wさんから保証人の人へ報酬が支払われます。お客さんが支払った料金の30%とか40%ぐらいだそうです。そうです、保証人を引き受けるのはこの報酬のためなのです。そりゃそうですよね、無償で個人情報を見ず知らずの人に渡さないですよ。

僕もWさんに保証人にならないかと誘われましたが、知らない人に住民票まで渡すのは嫌だなと思い断りました。

トラブルはなかったのか

入居後とか就職後に、保証人宛に「○〇さんと連絡が取れない」とか「家賃を滞納している」なんて電話がくることがあったようですが、これらは全部Wさんが処理していました。どうやっていたのか知りませんが、お客さんのところへ直接出向いていたようです。Wさんが言ってたのは、他の保証人紹介会社ではそこまでしてくれない、客と保証人と当事者(家主とか雇い主)で話せってスタンスのところのほうが多いようです。あと、中には入居した人が死んじゃったから荷物を引き取ってほしいと、大家さんから保証人に連絡があって、Wさんが保証人のふりして対応したなんて話も聞きました。

ただ、そういうお客さんは数えるほどで、みなさんちゃんとした方でトラブルも起こさないと話していました。やはりお金を支払ってまでも保証人を紹介してもらいたいという人たちなので、真面目な方が多いのかもしれません。

信用していいのか

これらを総合すると、保証人紹介会社というのは「入居」とか「就職」の保証人を依頼する分には、リスクもあるかもしれないということを認識したうえであれば使う手もありだと思います。中には「金融」の保証も扱っている会社もありますが、僕は信用できないと考えます。前に2ちゃんねるで読みましたが、お金だけ払わせて金融の審査に落ちたと返してそれっきりというパターンもあるそうで、最初のほうで言ったように、この「会社」をやっている人の多くは個人事業主だと思いますので、金融でトラブルがあった際には対処できないと思うのです。それに保証人を引き受ける人だって、見ず知らずの人の借金やローンの保証人になんてなりたくないですしね。

何年か前に九州の保証人紹介会社が、金だけ支払わせて保証人を紹介せず、しまいには逃げたって事例もありますので、こういうことを考えると注意が必要だと思います。

種明かし

最後に種明かしですが、Wさんと知り合いだった僕は、Wさんの会社のWebサイトを作ったことがあるのです。だからここに書いたことはその時に知ったことなのです。最初に聞いた時には、そんな世界があるんだなと思ったものですが、さらには何度か書類を右から左へ移動させることをお手伝いしたことがあって、その後遺症的なある出来事が3年ぐらい前にありました。これはまた別の機会に書くつもりです。

いずれにしろ、利用を考えている方は事前に問い合わせなどをして、十分に調べてからにしたほうが良いかと思います。

それではまた!

このブログを書いている人はこんな人

こうりん
中年です。サラリーマンやってます。
東京オリンピックまでには東京を脱出します。